抗ウイルス剤開発事業

 近年、私たちが今までに遭遇しなかった新規のウイルスによる感染症が発生しています。これらは、ヒトのみならず狂牛病(BSE)やトリインフルエンザ、コイヘルペス等、私たちの身近な動物にも影響を及ぼすようになってきました。

 これらのウイルス感染症防御策として最も効果的なものがワクチン開発であると考えられています。ワクチンによる天然痘の撲滅やポリオ(小児まひ)の制御はその典型的な例ですが、1980年代に出現したAIDSや多くの新興感染症では未だワクチンの開発まで至ってません。ウイルス感染症の発見と、それに続く病原ウイルスの同定やワクチンの開発には長い年月を必要としています。

 このような状況において、現在最も求められるのが抗ウイルス剤の開発です。AVSSは、自ら持つ種々のウイルスに対する抗ウイルス剤スクリーニング系を利用して自社独自の抗ウイルス剤の開発を進めています。AVSSの抗ウイルス剤スクリーニング系の特色は、多くの検体を短期間で評価できる、いわゆるハイスル―プットシステムです。このシステムを利用して様々な天然物素材から新規抗ウイルス活性を探索しています。


近日中に弊社の見出した、新規抗ウイルス剤の成果の一部を公表する予定です。